仕事の紹介
建築設計
建築設計の仕事は「意匠設計」「構造設計」「設備設計」に分類されますが、各分野の技術者が互いに密接に関わり合い、力を合わせて一つの作品を仕上げます。
当社は非木造の公共建築を扱うことが多く、学校や公民館、福祉施設や観光施設など、さまざまな用途の設計や監理を手がけています。この仕事の面白さは何といっても、設計した建物が実際に形となっていく過程を見ることに尽きます。
土木設計
私たちの生活や経済活動を支える社会インフラは、道路や橋、トンネル、水路、河川から港湾に至るまで、舗装、擁壁や基礎、護岸など、多くのパーツで支えられています。
当社では、計画全体の大枠を決める概略設計から、工作物そのものを設置するための詳細設計まで、安全性、施工性や環境、コストなどの最適化をはかり、施工に引き継ぐための図面に仕上げます。
都市計画
観光振興や地域創生、防災など、地方都市が抱える課題は千差万別です。それだけに、産業の集積や将来の人口動態を見極めて、長期的視点に立った取り組みをすることが求められます。
当社は、小規模な宅地開発から公園・緑地、広域的な交通網の整備に至るまで、地域密着型企業として良好な都市環境の整備を支えています。
橋梁点検
日本全国には約73万もの橋があり、その約4割は建設から50年以上が経過し、今後さらに老朽化が進むとみられます。橋梁の定期点検では、各部材の状態を近い位置から目視し、専門的な知見からその劣化度合いを診断した上で、補強や撤去、付け替えなどの必要な措置を講ずるための基本となる報告書にまとめます。
トンネル点検
日本全国には約1万本もの道路トンネルがあり、その約3割は建設から50年以上が経過し、今後さらに老朽化が進むとみられます。トンネル点検においては迂回路を設けることが難しく、通行を確保しながらの作業となるため、経験を積んだ技術者が段取り良く作業を進めます。
敦賀には明治時代に築造された旧国鉄のトンネル群があり、観光資源としての鉄道遺産の保全にも貢献しています。
地質調査
日本列島には火山岩や堆積岩が複雑に分布し、多くの断層や活火山が存在しています。当社では、ボーリング調査で得られた試料から柱状図を作り、これに専門的な推測・判断を加えた地質断面図、さらには水平堆積や側方連続の法則を考慮した地質断面図を作成し、設計に必要な物性値の提案、施工時の留意点などを報告書にまとめます。
地下深く直接見ることのできない場所が対象なので、とても奥深い仕事です。
家屋調査
道路の拡張など公共事業のために用地を取得する場合は、土地の上にある建物を移転することになります。それらの建物や設備、工作物や立竹木など、所有権や建物の用途・構造などを調査して、そこに住んでいる人々の生活機能を損なわないような移転工法を検討し、補償すべき金額を求めます。日々培った知識と経験を活かし、公正かつ正確な補償額の算定が使命です。
事業損失調査
工事の施工に伴って発生する振動や地盤沈下の影響を、工事の施工前後における家屋の損傷度合を比較することによって評価し、因果関係を明らかにして、適正な補償額を算定します。細かなキズも見逃さない慎重さに加え、プロフェッショナルとして、妥協を許さない公正さが求められます。
権利調査
公共事業用地に関わる最初の調査部門で、取得予定地の所在・地番・地積など土地の表示のほか、当該敷地の所有権及び、関連する所有権以外の権利者等の相続関係を含めて詳細に調査します。用地測量に先立ち正確な権利調査をすることによって、境界立ち会いなどの後続作業をスムーズに進めることができ、公共事業に不可欠な住民の合意形成に寄与します。
地籍調査
土地の位置や境界、面積や権利関係を明らかにして登記に反映させることは、そこに住む人々が安心して暮らすための基本中の基本です。土地の取引や賃貸借などの経済活動を支えるだけでなく、予期せぬ自然災害からの早期復興のためにも、復元性のある地図作りが欠かせません。私たちは、住民の方々とのコミュニケーションを大切にし、円滑な事業の推進に努めています。
基準点測量
基準点の整備は、近代国家の礎となる大切な事業です。わが国の基準点測量は、明治初期の大三角測量に始まり、参謀本部陸地測量部によって全国津々浦々に設置された三角点の位置が正確に観測され、全国的に均質な精度の地図がつくられました。それから百数十年を経て測量技術は画期的な進化を遂げ、現在では、人工衛星からの電波を受信して正確な位置を求めるGNSS測量が主流となっています。
地形測量
地形測量では、山や谷・河川などの地表の起伏や、構造物の形を測定します。昭和の時代までは赤白色のポールや巻尺を使った平板測量が主流でしたが、平成の時代には電波測距儀を用いたデジタル方式が主流となり、令和の時代になってからは、ドローンを飛ばして得られた大量の点群データを解析して、三次元のモデルに変換して測定する手法に変わりつつあります。
水準測量
水準測量は2地点に標尺を立て、その目盛差から高低差を求める方法です。理屈はシンプルでも高い精度が得られるため、その手法は昔から変わっていません。しかし地震国日本では、地盤の高さが頻繁に変わるという問題がありました。
近年、人工衛星から届くデータを解析して、完全球体ではない地球の形状が明らかになり、地点単独で標高を求める技術が開発され、近い将来の普及が期待されています。